コーヒー豆の焙煎と販売

 半分家族任せではあるけれど、自宅でコーヒー豆の焙煎と販売を始める事にした。 近くでやっていた店がやめると言うので、お節介にも後継者を探したのだけれど、結局見付からず、自分達で引き継ぐ事にした。一番大きな理由は、自分が焙煎し立ての豆を手に入れられなくなると困るから。

 物を売る仕事をした事が全く無く、どうなるか不安だったけれど、今まで3か月間、何とか無事に出来ている。始めて良かった事の一つは、自分が住む街に少しは貢献出来たのではないか、と思えた事。良いコーヒー豆を手に入れるだけなら方法は幾らでも有るけれど、自分が住む街で、知っている人から、その人が手掛けた物を買う、と言う事には、少なくない価値が有ると思う。もし自分達が引き継がずに店が無くなっていたら、残念に思う人は何人も居ただろう。

 建築家の世界でも最近は、まちづくりとか地域への貢献とか言うような話しを良く聞くけれど、自分にもそうした事が出来るとは思わなかった。それが成り行きのような形で実現したのは、幸運な事だったと思う。より良い店になるよう、これからも努力したい。

(栗原正明)

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