「小屋以上、住宅未満」 〜コロナ渦での生活の気づき〜

文京区に完成した自邸「LOVE2 HOUSE」での生活が、この3月でちょうど2年が経過した。自邸と言っても延床面積わずか18.9m2で、邸という程のものではない。小屋というと自力で作れるイメージだが、この家は自力では作れないので小屋以上、住宅というほどの規模は確実にないので「小屋以上、住宅未満」というような存在だ。

コロナになって海外旅行や出張にも行けないので、最初の1年目と比べると家に居る時間は必然的に長く、この小さな家のあちこちで色々使い方を試みて新しい楽しみを発見することが多くなった。最近では南側の露天風呂「バステラス」で、超コンパクトながらテラスキャンプ生活を試みている。キャンプ用品はコンパクトで軽く実に良くできているので、短時間でセッティングしてスノーピークのコンロの上で色々焼いて、パーコレーターでコーヒーを入れて、キャンプ気分で食事をし、本を読み、スケッチを描く。そんな時は、LOVE2 HOUSEはかなり小屋的存在となる。家の存在感が小屋と住宅の間で変動するのを日々楽しんでいる。この小さな家でも、次々とやりたいことが湧いてきて、できることは限られているとは思いつつ、無限に色々できるような気がするところが不思議だ。さて次は何をしようかな〜。

1コメント

  • 1000 / 1000

  • 藤江創

    2021.04.04 23:39

    すまいは広さではないということを痛感致しました。無限に楽しめる18.9㎡ってすごいです!

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